Medical / Management

医療機関・医療法人のマネジメント体制構築支援

経営戦略を実行するためには、重要な経営課題やリスクについて、何を、誰が、どのように管理するのかを明確にする必要があります。KPIや会議を個別に整備するのではなく、経営戦略につながる一連のマネジメントシステムとして設計します。

Issues

このような経営課題について

  • 経営計画はあるが実行状況を継続管理できていない。
  • KPIの目的が不明確。
  • 経営会議で多くの数値を見るが重要問題を把握できているか分からない。
  • 責任者・報告経路が曖昧。
  • 問題発生後の対応が多い。

Why

なぜ必要なのか

戦略や重要施策を決めても、進捗・変化を確認し是正する仕組みがなければ、計画と実際の経営は乖離します。

人材、医療提供体制、収益、品質・安全、生産性、設備、制度対応等の重要課題を継続的に管理する必要があります。

Approach

Wellside Consultingの考え方

経営戦略から重要経営課題・リスクを整理し、管理項目、KPI・判断基準、責任・権限、会議・報告、異常把握、是正・改善までを一連の仕組みとして設計します。

重要課題を管理の仕組みへ展開し、結果を戦略・施策へ反映できる循環をつくります。

Process

支援の基本的な進め方

経営戦略・重要課題から、管理項目、KPI・判断基準、責任・権限、会議・報告、異常把握、是正・改善へ順に接続します。

01

経営戦略・重要課題の確認

中長期の経営戦略や重点施策を確認し、その実現に向けて継続的に管理すべき重要経営課題を整理します。計画に掲げられた方針だけでなく、現在直面している経営課題や実行上の制約も踏まえ、何を重点的に管理する必要があるのかを明確にします。

02

重要リスクの整理

重要経営課題の達成を妨げる可能性のあるリスクを整理します。人材、収益、医療提供体制、品質・安全、設備、制度対応など、経営へ継続的に影響する要因を捉え、どの変化を早期に把握すべきかを明確にします。

03

管理項目の設定

重要経営課題とリスクを、日常的に確認できる管理項目へ具体化します。単に取得できる情報を並べるのではなく、経営上の状態を判断するために何を継続的に把握する必要があるのかを整理します。

04

KPI・判断基準

管理項目ごとに、重要な変化や進捗を把握するためのKPIと判断基準を設定します。数値を測定するだけでなく、目標や計画、予算、推移、将来見通し等と比較し、どの状態で確認や対応が必要になるのかまで明確にします。

05

責任・権限

各管理項目について、誰が状況を把握し、誰が判断し、誰が対応するのかを整理します。担当者、責任者、経営層それぞれの役割と権限を明確にし、問題が発生した際に判断や対応が曖昧にならない管理体制を設計します。

06

会議・報告体系

必要な情報が、適切な会議や責任者へ届き、意思決定につながる報告体系を設計します。経営会議、部門会議、現場管理など、それぞれの役割に応じて確認する情報と判断事項を整理し、報告だけで終わらない会議運営へつなげます。

07

異常把握・エスカレーション

KPIや管理項目の変化から、経営上の問題やリスクを早期に把握できる仕組みを整えます。通常の管理範囲で対応できない事項については、どの段階で誰へ報告し、どの判断へつなげるのかを明確にし、重要な問題が放置されない状態をつくります。

08

是正・改善

問題に対して実施した対応について、実施状況と結果を継続的に確認します。対応して終わるのではなく、期待した改善につながったかを検証し、必要に応じて管理項目、KPI、責任体制、施策そのものを見直し、その結果を次の経営判断や戦略へ反映します。

Focus

主要論点

  • 人材 必要な人員を確保するだけでなく、経営戦略や医療提供体制を実現するために、どの職種・部門にどのような人員配置や役割が必要かを継続的に確認します。採用、配置、離職、育成、管理職体制等を、単なる人事課題ではなく経営上の重要な制約・資源として捉えます。
  • 収益・資金 医業収益や費用の実績だけでなく、予算との差、収益構造の変化、資金繰り、投資余力等を継続的に把握します。現在の損益を確認するだけでなく、経営戦略や重要施策を継続して実行できる財務状態にあるかという視点で管理します。
  • 患者・稼働 患者数、病床稼働、外来・入院の動向等を把握し、需要や医療提供体制の変化を経営判断につなげます。単純な件数管理ではなく、診療機能、病床機能、人員配置、収益等との関係を踏まえて、重要な変化を継続的に確認します。
  • 医療提供機能 病院・医療法人として担う診療機能や病床機能が、経営戦略や地域で求められる役割と整合しているかを確認します。現在の機能を維持することを前提とせず、需要、人材、設備、収益性等を踏まえ、強化・維持・再編等を判断できる状態を整えます。
  • 品質・安全 医療の品質や安全に関する状況を、経営上の重要リスクとして継続的に把握します。個別の専門的な医療安全管理そのものではなく、重大な変化や課題が経営層へ適切に共有され、必要な組織的判断や対応につながる管理体制を整えます。
  • 生産性 人員数や業務量だけでなく、限られた人材・時間・設備をどのように活用して医療提供と経営を両立しているかを確認します。単純な効率化を目的とせず、業務負荷、稼働、成果、品質等を踏まえ、改善すべき領域を把握します。
  • 設備 医療機器、建物、システム等の設備について、更新時期、老朽化、投資額、稼働状況等を経営計画と接続して管理します。故障や更新時に個別判断するのではなく、中長期の医療提供機能、資金計画、投資優先順位を踏まえて判断できる状態を整えます。
  • 情報 経営判断に必要な情報が、必要な時期・粒度・精度で取得できているかを確認します。データを増やすことを目的とせず、経営課題、KPI、会議、報告、意思決定へ必要な情報がつながり、同じ数値を共通認識として使える管理基盤を整えます。
  • 制度・法令 診療報酬制度、医療制度、各種基準・法令等の変更が、経営や医療提供体制へ与える影響を継続的に把握します。制度対応を個別の事務処理で終わらせず、人員、施設基準、収益、投資、運営体制等への影響を整理し、必要な経営判断へつなげます。

Outputs

主な成果物

実際の成果物は、法人の状況、課題、支援範囲に応じて設定します。

  • マネジメント体制全体図
  • 重要経営課題・リスク一覧
  • 管理項目一覧
  • KPI体系・判断基準
  • 責任・権限整理
  • 会議・報告体系
  • エスカレーションルール
  • 是正・改善管理方法

Boundary

支援を検討される方へ

医療安全、サイバーセキュリティ、法務、労務、個別診療プロセス等の専門技術指導そのものは対象外です。現在の問題意識から、経営管理として必要な支援範囲を整理します。

Consultation

マネジメント体制について相談する

重要課題やKPI、責任・権限、会議・報告のあり方が十分に整理されていない段階でも、現在の問題意識や管理上の課題から確認します。何を管理すべきか、どの範囲を支援対象とするかを確認したうえで進めます。