高森 雅人(たかもり まさと)
中小企業診断士・MBA・病院経営管理士

 幼少期にネフローゼ症候群という難病を患い、2歳から5年間にわたり小児科病棟での単独入院生活を経験。長期間にわたる病院生活を通して、医療の存在がいかに生活にとって重要かを実感する。医療サービスの提供が日常の一部となり、それがいかに多くの人々の命を支えているかを身をもって理解する機会となった。この経験が、後の医療分野への強い関心と情熱へとつながる。その後、退院後も10年以上の通院生活が続き、さらに医療との関わりが深まる中で、医療の重要性とそれを支える仕組みに強い興味を抱くようになる。

 1999年に名城大学法学部を卒業後、愛知県の刈谷市や高浜市、トヨタグループが運営する医療法人豊田会に事務職として入職。医事室や経理室、経営戦略室といった複数の重要な部門を歴任しながら、病院経営における様々な業務に携わる。医療現場の管理業務だけでなく、経営戦略の策定や財務管理の経験を積む中で、医療機関の経営が単なる医療知識ではなく、経営スキルや戦略的な視点が不可欠であることを痛感する。特に、病院が持続可能な運営を続けていくためには、医療と経営の両面からのアプローチが重要であることを認識するようになる。

 医療機関が抱える経営上の課題に適切に対応するためには、専門的な知識とスキルの習得が不可欠であると判断。名古屋商科大学ビジネススクールに進学し、経営理論と実践的なスキルを体系的に学ぶ。学業の中で、医療機関における経営改善のための診断や助言を行うことが、持続可能な医療機関運営の実現に欠かせない要素であるとの理解を深める。この過程で、中小企業診断士の国家資格を取得し、さらに国際的に認証されたMBA資格(AACSB・AMBA)も取得。これにより、理論と実践の両方に裏打ちされた高度な経営スキルを手に入れる。

 2017年、18年間勤務した医療法人豊田会を退職し、独立して「成健ビジネスパートナー」として活動を開始。医療機関や介護施設が直面する経営課題に対し、具体的な解決策を提供するための診断や助言を行い、実際の経営改善に向けた支援に従事する。さらに、2021年には「ウェルサイドコンサルティング株式会社」を設立し、経営コンサルタントとしての活動をさらに拡大。現在に至るまで、医療機関や介護施設の経営改善を支援し、業務効率の向上や収益性の改善、さらには地域医療の質の向上に貢献している。

 日々の業務においては、医療機関や介護施設が持続的に発展し、地域社会に貢献できるような経営基盤を構築することを目標としている。医療機関はその特殊性ゆえに、経営課題が非常に複雑であり、医療と経営の双方に精通した視点が不可欠である。これまでの経験を活かし、経営戦略の策定、財務改善、業務プロセスの最適化、そして従業員の育成支援に至るまで、幅広い支援を提供している。

 今後も、医療機関や介護施設の経営を支える中で、さらなる成長と発展を目指し、持続可能な医療・介護の提供体制を確立するための支援を続けていく。その先にあるのは、地域社会全体の健康と福祉の向上であり、医療機関が安心して経営を行い、より良い医療サービスを提供できる環境を整えることである。

・中小企業診断士(経営革新等支援機関)
・国際認証MBA(AACSB AMBA)
・病院経営管理士(日本病院会認定)
・診療情報管理士(DPCコース修了)
・医療情報技師
・医療事務管理士
・健康経営エキスパートアドバイザー
・BMIA認定ジュニアコンサルタント

・愛知県中小企業診断士協会 会員
・日本医療経営実践協会 会員
・ビジネスモデルイノベーション協会 会員