BCPプロセスに適用するPDCAサイクル(BCPブログ#11)

今回は、事業継続計画(以下、BCP)を運用する基本的な考え方についてお伝えしたいと思います。

BCPの基本はPDCAサイクル

BCPは基本的にはPDCA(計画・確立⇒導入・運用⇒監視・報告⇒改善・維持)サイクルによって運用すると考えて頂ければと思います。何かしらの災害が発生した際に、速やかに復旧させるための個々の運用計画を策定し(P:計画・確立)、実際に災害が発生した時にそれらの運用を実際に実施し(D:導入・運用)、計画を正しく機能させることができたのかをチェック(C:監視・報告)し、さらに質の高いBCPを構築する(A:改善・維持)という一連のプロセスによって運用することが必要です。

BCPの計画策定に織り込むべきものとは

次に、BCPの計画を策定する上で考慮されるべき重要な事を挙げたいと思います。それは「利害関係者の要望」という視点を踏まえることです。利害関係者=自社の事業に関わる人々が、自社に対して災害発生後にどの様な状態を求めているのか―そこを把握していないと、どの様なBCPを構築すれば良いのか明確にならず、上手く機能したのかという点も確認できないという結果になります。

価値あるBCPを実施するためにも、利害関係者の要求事項を踏まえながら構築することが重要であるという点を意識して進めて頂ければ良いといえます。